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Processing technology加工技術

01レーザー切断加工

高い出力のレーザー光を局部的に照射し、表面を溶かして切断します。
このレーザー加工は銅、アルミ、真鍮など、切断加工の難しい金属によく使われる切断技術です。他社では切断不可能なチタンも、これで見事に切断できます。
また、レーザー切断では、溶融した金属を圧縮したガスで吹き飛ばして切断します。ここでは、このガスとして酸化がない窒素ガスを使うので、キレイな切断面に仕上がります。
NCデータにより数値制御を行い、厚み1.0mm以下、最小加工径Φ0.1mm程度まで加工可能。この精度の高い切断加工は、レーザーならでの特長です。
繊細な形状など、アクセサリーならではの複雑な精密加工にも、レーザーだからこそ細かく対応できるのです。

02機械加工

曲げ加工で主に使っているのが、ベンディングマシン、またはプレスブレーキと呼ばれる機械設備です。
これによって、金属を型に合わせて特定の形状や角度に変形させることができます。
完全自動制御のこの専用機械により、曲げ精度の安定性も高く、高速かつ高精度の加工が可能になっています。そのため、繊細な角度や丸みを帯びた曲げなど、複雑な折り曲げ加工を行い、デザイン性の高いアクセサリーに仕上げることができるのです。
長年、さまざまな金属素材の板金プレスなどで培ってきた高度な技術力を生かし、精密機械を作り上げるような緻密さで、アクセサリーの魅力を高めています。その美しく複雑な仕上がりは、まるで熟練のアクセサリー職人の作品のよう。

03溶接技術

チタンは強度が高くて耐食性に優れていますが、酸素と結びつきやすく、酸化しやすい金属でもあります。
普段は表面に被膜があり、チタン内部に酸素が届かないので酸化しませんが、熱を加えて行う溶接では酸素が内部に届き、さらに高温になることで酸素が活性化し、酸化が始まってしまいます。
そこでここでは主に、レーザー光をチタンに照射し、局部的に溶かして固め、接合するレーザー溶接を行います。
レーザー溶接は局部的に高速で溶接を行うので、チタンへの熱の影響も少なく、また、非接触で加工するので変形も少なくなります。もちろん、チタンに不純物が混じることもありません。
また、溶接機器も自動制御なので、美しい仕上がりとなります。

Coloring technology発色技術

01レーザーマーキング加工

レーザー光を局部的に照射し、表面を溶かす、焦がす、剥離する、削る、酸化させる、変色させることで印字する方法です。これによってさまざまな特徴的なデザインを入れることができます。
CADなどのデータを読み込むことで、ロゴやマーク、イラストなどを入れることが可能です。それもピンポイントでレーザー光を照射するので、小さくて細かい文字も判別できるほど、高精度に印字します。
ラベルやプリントなどと違い、文字やイラストなどが剥がれ落ちたり、消えることもありません。
凸凹面や曲面など、通常のプリントができない箇所にも印字可能です。
この加工法はインクなど、環境に負荷をかけるものも使わない、エコな方法として高く評価されています。

02カラーレーザー加工

レーザー光を照射し、表面に厚さ1000分の1mm以下の酸化膜を形成させます。この酸化膜に反射した光と 酸化膜を通過するチタンに反射した光が光学干渉を起こし、カラフルな色や鮮やかな虹色を発色させます。
酸化皮膜の厚さを調整してさまざまな色を表現することができます。着色ではなく「発色」なので、下地の仕上がりによってバラエティに富んだ表情を魅せてくれる点が、この技術の大きな特長です。
もちろん、繊細な表現も可能。
自然界に存在する酸化皮膜による干渉色なので、体にも全く害がありません。そのため、このカラーレーザー加工を施されたアイテムは、医療関係の器具などとしても使われています。 また、耐摩耗性にも優れています。

03陽極酸化処理加工

チタンを電解質溶液に入れて陽極とし、液中に電気を通すとチタン表面に薄い酸化被膜がつくられます。この酸化被膜は無色透明ですが、酸化被膜を透過した光と反射光による干渉作用が起き、チタン表面にさまざまな美しい色が生み出されます。つまり、チタンを色鮮やかに発色させることができるのです。
さらに、酸化被膜の厚さを電解装置の電圧によってコントロールすることで、色調を変えることもでき、精密な色の再現が可能です。色を重ねるとことでグラデーションをつくり出すこともできます。
この処理加工によってチタン本来の質感が失われることはありません。また、陽極酸化被膜は耐候性、耐食性に優れ、色の剥がれや脱色も起こりません。